29・7・30
くどくど書かなくてもおわかりいただけると思うが、この七月二十七日防衛相の稲田氏、黒江防衛事務次官、園部俊哉陸上幕僚長の三人が南スーダン国連平和維持活動(PKO)の日報陸上自衛隊が「廃棄した」説明しながら保管していた事態などを受け引責辞職することになったのが大きなニュースとなっている。
政権への打撃は必至とみられているが、このいはゆる「日報問題」の内容も私どもにも実はよくわからないが、そもそもこの種のニュースをごまかして蓋をしておこうとゆうようなことがもし自衛隊のみならず、官庁一般にもありとすればそれこそそれが問題とならない筈はないのではないか。
私も、太平洋戦争中陸軍の主計将校として軍司令部などに勤務していたから、軍の機密事項を何も彼も公開すべきだなど無茶なことを言う積りはないが、今回問題となっている自衛隊の活動などについては国民一般に明らかにする義務のある事柄であるから、それを隠蔽することは不当と言わざるをえないと思う。
安倍総理の国会答弁などはテレビでよく見ているが、あんなに強気一方の答弁でいいかなと思っていた。総理の政治の方向については全く異存は持っていなかっただけに、何となくいろいろな問題でガタガタしてくる自民党の支持者として総理が自分自身の掘った穴に落ちるようなことがあったら大へん残念なので、そのへんは自重自戒して貰いたいと持っていた。