安倍総理周辺で前国会中から色々問題にとりあげられことが少なくなかったので、人心一新を図っての求心力の回復のために内閣改造となった。
とかく問題があり、答弁も不安定な閣僚を外したり、大臣再任の人を多くしたり、いわば新鮮味よりも重量感を狙ったような組閣と相成ったようだが、それはそれとして評価をしていいと思う。従来とも馴れていない分野の大臣となるのは余り成功した例を聞かない。
従前はせいぜい各省の通達ぐらいで済ましていた問題も世間がやかましく、又問題点を法令で明示しなければならなくなってきていることもあって、とても大臣独りで関連行政を処理し、又聞かれれば国会で答えるというようなわけには行かなくなって来ている。
だから、国会答弁に現に担当として処理に当たっている問題についての答弁の際、役人の補助を受けるのは止むをえないとしても、質問に答える度に後を振りむいたりして役人の助勢を受けなければならないようでは、まことに情けない。みっともない、どころでは済まないで、野党議員の質問の砲火を浴びる。せめて重要な答弁は自分の言葉で答えられるようにして貰いたいものだ、と思う。
今度の内閣は仕事士内閣だとは安倍総理自らの命名である。よかろう、これからの仕事ぶりを見たいものである。