29・4・1
ついこの間新聞で音楽会などの入場券が定額よりも高く、ひどい例では、定価の三十倍で取り引きされている例もあるから、規制方法を考えるべきである、という記事があった。
詳しくは知らないが、そういう事実は目に余る程知っている。私自身昔後楽園で巨人の出る試合を見に出かけたら、入口であちらの組と思われるおにいちゃん連中のピケラインみたいに引かれた線に引っかかった。定価の三倍ぐらいであったが、それを買わなければ入れないかも知れないとなると、仕方ないと思わざるをえなかった。
ヤミの切符屋に定価の何層倍も儲けさせていいとは思わなかったが、さて、どう規制するのだ。
それでは何倍ぐらいまでなら差支えないと言うのか。
いろいろ考えてみたが、ほったらかしておくより方法がないと思った。
今日もいろいろ考えてみたが、結論はほっておくよりしょうがない、ということであった。
どうしても入場したければ、高い切符を買ったらいい。そのうちに、こんなことは鎮静化する。
骨董品だって、バカ高い値がついても買う人はいくらでもいる。手にしたければ、馬鹿高い値で買ったらいい。それと同じではないか。
こんなものの取り締まりに例えば警察官を動員することもあるまい。もっと凶悪犯でも掴まえた方がいい。
と思うことにした。皆さん、どうですか。