28・6・19
司馬遼太郎の「歴史歓談1」と副題がついているが、ぽっぽっ読んだ。大へん面白く示唆に富んだ対談集であった。その相手もこういう問題に興味をもっている人九人である。
日本古代史の研究家直木孝次郎もその一人であるが、彼は私の一高の同期生であった。
表題の趣旨がテーマであるが、今まで読んだことのないような話もいろいろ出ている。
司馬さんのものは「街道を行く」は全巻買って読んだが、この種の歴史物をもっと読んでみたいと思っている。
時々ホテルオークラのバーの片隅の定位置で談笑していた彼と言葉を交すことがあったが、白い髪とメガネの氏の顔を思い出すと懐しい。