28・3・21

 組織を維持するためには今増えている非正規社員をとり込みたい労組、消費拡大、物価上昇に向けて非正規の賃上げが必要だと認識している政府、政府の強い要請に応えたい経済界。これらの思惑の絡みあって春闘の相場に変化を与えて行く、と言われている。

 日本の景気は内需の動向のほか、海外の経済情勢、為替相場の変動に影響を受ける。当たり前である。

 そこで、よくわからないが、これからの変化の在り方である。正直申して簡単には割り切れない、まあいってみれば気迷い症状ではないか。

 黒田日銀総裁が強引に引っぱって行こうとしているマイナス金利を中心とする物価二%引上げ方針は遺感なからうまく進んでいるとは言いかねる。更にマイナス金利の幅を拡げようとしているかに見えるが、果していい結果を斉すだろうか。

 私は、もし景気回収を狙って政府が積極的に動こうとするなら、財政の出動しかないのではないか、と前にも触れておいた。

 いささか、古い手法である。アベノミックスとの関連はどうなるか、よくわからないが、それしかないような気がするのは間違っているだろうか。

 衆参両院同一選挙もささやかれているし、オリンピックも近ずくというし、理屈は後でひねってもいいが、どうだろう思い切って財政の出動を決心してみたら如何。