27・12・19
私は、前々から、こういう発想は意味がないと思っていた。むしろ、関連政府機関は集約して行った方が、官民ともに便利であり、行政の効率も上るし、又、民間諸事業の便宣になると思っていた。
今までも、この考えに従って地方に移した機関はあることは承知しているが、どれだけの効果があっただろうか。
地方からの上京の必要が増すだけだと書いてある文章を見たが、そうかも知れない。
交通機関がどんどん便利になって行くのにつれて、狭い日本の地域相互の連絡は益々便利になって行くのだから、そのことも充分頭に入れて考えれば、今や必要なのは、むしろ中央集中の方ではないか。人口が嫌でも減って行く地方は、別の開発方法を考えた方がよいのではないか。例えば近代的な大企業を建設するなど。それに従って市町村の行政機関も思い切って整理した方がよいのではないか。
政治的な問題は別途よく考えたらいいと思う。
市町村の合併、統合は過去においても何回となく試みられ、それなりの実効を挙げて来たたが、まだまだ不十分である、行政機関ではないが、私のもとの選挙区の或る町では、八つあった小学校を一校にまとめ、通学バスを活用して効率を挙げていると聞いた。分校みたいな単級やら複式学級では、団体競技もできかねて教育上も支障があるということだし、人口が激減して行くことがわかっているのなら、それに合せた処置を考えたらいい。
全体として国としての強力性を失なわないように行政制度も思い切って弾力性あるように努力したらいいのではないか。
古い上衣を左様ならという、歌があったが、そういう考え方は行革にも必要なのではないか。