二七・一一・一四

 十一月十四日の日本海新聞の「養子縁組NPOが呼び掛け」「産めば最大二〇〇万円」という記事が眼についた。鳥取の地方紙である。

 実は、鳥取は私の選挙区であったが、私がそこでこういうアイディアを宣伝して歩いていたことがあった。二十年以上も前のことである。妊娠して産もうかどうしょうかと迷う人もいる。その時一人一00万円をお祝に支給すると市町村で決めたら、生もうか、と思う人もいると思う。

 出産で四〇万円かかるとして、あとはその他の経費(生衣やら何やら)を含めて一〇〇万円をお祝いとして差し上げたら生んでみようかと決心する人も中にはいると思う。二人目だったら二〇〇万円、三人目だったら三〇〇~五〇〇万円ぐらいとする。生れる子供の数を年一〇〇万人としても一兆円余り、国の財政で出来ない額ではないと思ったからである。

 その当時、この話に耳を傾けてくれる人も少なくなかったし、事実、その制度を始めた市町村もいたと聞いている。なお、一歩進んで、仲人をして結婚を成立させた夫妻に五〇万円を進呈する、という制度を作った市町村もあると聞いている。

 この日本海の記事を見て、今頃になって又このアイディアが表に出てくるなど、ちょっと遅いぞと笑いたくなったが、私は、今でも窮余の一案だと思っている。

 皆さん如何ですか。