27・6・21
ゆうちょとかんぽの限度額を引き上げる話が前からあって、話が具体化しないうちにいつも消えてしまった。今度はどうも実現しそうで民間の金融機関は反対運動を起しかけている。
私は、ゆうちょもかんぽも限度を引き上げていいと思っている。一千万円から三千万円、段階的という案もあるようだ。
限度を上げると民業を圧迫すると、いう反対論だが、今の一千万円は遥か昔にきまったもので、もう何年経っているか。その間に物価も上がっている。
限度を引き上げると、そっちに食われる恐れがあるというが、ゆうちょかんぽが庶民の金融機関として長い間持っていた信用と役割りが多少変ったにしても、決して亡くなっていないと思う。
私は、かねがね、民間の金融機関に比べてゆうちょやかんぽは、例えば建物も小さく質素だし、職員の給与も民間より決して高くはない。要は、安上りなのである。大理石を使った郵便局の庁舎など見たことはない。それだけに、少しは高い金利も払えるのである。全国がバックにあるので、金を集め易い、というが、そんな心配をする程民間の金融機関も信用がないとは思えない。モラトリアムが起るかも知れぬとは、誰が心配するだろうか。
私は、ゆうちょ、かんぽに昔のように財投の資金源としての役割りを期待しているのであるが、今は、その問題は措こう。それにしても、ゆうちょ、かんぽに何か金融の流れをみだすような心配のない以上、その限度の引き上げに反対する理由はない、と思うが、如何。