「   27・6・29

 自民党の若手の勉強会「文化芸術懇話会」で報道機関への圧力を含める発言が相次いだので、野党は報道統制につながるとして批判を強めているという報道があった。

 政府批判色の強い地元二紙をつぶされなければ、という発言も飛んだという。

 随分、国会議員の会らしくない発言が相継ぐものだと思っていたら、自民党の執行部は青年部長の役職を一年停止するなどの厳しい制裁を果したようだ。

 勉強会での発言も不当極まるものであるが、といって、そういう自由な発言を一方的に封ずるような、行動も適当とは言いかねる、と私は思っている。

 沖縄の人は、戦中も戦後も内地の人々と異なる立場におかれていた歴史的な環境の相異もあるから、内地にいた人々と違う感概を持っていることに充分理解を示して貰いたいと思うが、だからと言って、人々の自由な発言を封じ込めるのが妥当とも思われない。言いたいものには、言わしておけばよい。そのうち自然と良議ある人々の公正な判断が世論を形成するようになろう。それが民主主義の在り方ではなかろうか。