27・6・8
林望のエッセイである。この人の「イギリスはおいしい」を題につられて読んだ。何だか本当のイギリス人を知ることができたような気がしたので、又、この本を読んだ。
簡単な国でも人でもないことがいくらかわかったし、一ペン自分も住んでみたくなる程の魅力も感じるが、もうそんな年の余裕はない。
イギリスは昭和三十年(一九五五年)始めて訪れた。彼の国の予算編成方法について調査する目的であった。僅か二週間余の滞在に過ぎなかったので、多くを期待できないのはわかっていた。それでもいくらかこの国を視たちもりだったが、どうして、それは表面に過ぎなかったことはわかる。
それから何べん彼の国を訪れたか忘れたが、も一度、行ってみたいのはテームス河畔に咲くバラの花とシェークスピア劇場、エディンバラの花時計とウェストミンスターラビーである。ロンドンの霧の夕もいい。