27・5・18

 大阪市、大阪府の重複行政を避けて、大阪都を設けようという構想は僅差で破れて実現を見なかった。

 推進者の橋下市長は公約どおこの年末に市長を辞め、政治の世界から引退すると明言している。

 私は、随分前から大阪府、市のように狭い区域で沢山の自治体があるところは二重行政の弊があるので、整理一体化した方がいいと考えていた。構想は必ずしも同じではないが、橋下市長の考え方に賛成であった。

 都道府県を廃止して道州制に切り換えることも反対ではないが、その前に市町村と都道府県との重複行政を整理すべきだと思っている。

 前回の市町村合併も目的どおり市町村数を減らすことができず、中途半端に終わったのは残念であったが、あれは、もっと国の方から圧力をかけるべきではなかったか、と思っていた。

 ともあれ、通信技術手段の発達もあり、人口の総体的減少もあり、行政組織とくに地方の簡素化を促進することは絶体に必要ではないか。狭い大阪府に市町村が四十三もあっては、何が何でも多すぎはしないか。