安岡章太郎のエッセイである。

 帯に「冷静沈着なる批評眼と温厚なユーモア混乱した日本を凝視する搖ぎない視座」と書いてある。

 彼は多分私と年が近いせいもあって、私は、読みながら同感同意とつぶやきながらよんでいて、ハテと思って、裏を返したら六年前に一度読んだと記してある。

 読後感「かなり常識的 しかしいいエッセイ」とある。ひとり笑いしながら巻を閉じた。