27・4・26

 世界遺産の次は「日本遺産」ときた、二十四府県の十八件で有形無形の文化財を地域テーマごとに文化庁がまとめて四月二十四日に初認定された。

 有形の文化財は一度消滅するとそれ切りとなる。暇に修復させても、それは文化財にはならない。無形の文化財も復元はなかなか困難である。

 そいうい意味で、認定するならできるだけ早い方がよい。

 そこまでは賛成であるが、例えばそれ程の価値のない有形文化財の保存のために地域の開発がストップされる、というようなことがあると、も一度考えさして貰いたくなる。

 そこは、それこそ文化庁あたりがよく調査検討をして、権威をもって裁定を下したらよいと思う。

 とかく観光問題と結びついていたりするし、利害関係者にとっては大きな問題でもあろうが、敢て踏み切らなけらばなるまい。 

 そして、もう一言つけ加えると、日本中各地で観光客誘致のため県、市町村も予算を組み、それなりの運動をしているが、お互い布団の引っ張り合いみたいなことろがあって、全体としては大したことはなく、Aの箇所で客が増えれば、Bの箇所の客が減る、というようなのがオチであるとすれば、少なくとも国は余り手を出さないで、地方に委せたらいい、と思うが、間違いだろうか。