こんなトップ記事を四月十三日朝日の朝刊(五面)で見た。

 業界三位の独ブーム超えを射程内にとらえたという。一位は米国のナイキ、二位は独のアディダスだという。「二強プラス1」の体制の中にアシックスが割って入ろうとしている。

 アシックスの工場は、神戸の埋立てに建てられているが、もとは奥塚氏出身地の鳥取の東と西に工場を持っていた。世界的なスポーツ用品工場を県内に持つことは長い誇りであったが、いつか低迷をして、アシックスの名も沈んで了ったかに見えていた。

 ところが、「オニズカタイガー」という昔のブランドのシューズが奇跡的に復活し、あのレトロのデザインが再び持てはやされるようになった。底の薄い、デザインや色づかいがシンプルだが、天然などの高級の皮革を使うブランドとして、ランニングシューズなどが再び売れ出したのである。 

 ランニングは世界的なハヤリとなっているが、健康ブームも追い風となって、販売が増えている。

 今は、売上げはシューズ中心だが、ランニングなどアパレル事業への進展も期待されている。企業の盛哀、よくわからないものもある。アシックスの発展をさらに待つことにしたい。