国の護るのは国民の義務である。このところは、何かに書いてあるとか、何とかの問題ではない、いわば当たり前のことである。他の誰がいざという時、国民の身体、生命、財産を衛ってくれるのだろうか。
無論、今は誰も知っているようにわが国も徴兵の制度はない。
しかし、一旦急ある場合本当に誰か国防の任に当たってくれるのだろうか。
現行制度でも、何かあった場合、生命身体の危険があるからと言って、勝手に軍隊を逃げだしても構わなくはないようになっていると思う。
然し、それだけ十分であろうか。
基本的に、国民は何かある場合は国を護るために生命を投げ出す覚悟を持っていなければならないし、又、そのことを強要すべきだと思う。
こういう考え方は、もう古くて、間違っているのだろうか。そんなことはないと思う。
私も、旧軍隊を初年兵から体験した一人であるが。あれは、一般的にはひどかった、人間の人格も何も認めないようなところもあって、又、そうして、そうでもしなければ、国のために死を覚悟して戦うという精神にならないと、おもっているような、世界であった。
部隊によっては(例えば、私も短期間いた近衛第一連隊などは、大へん軍律は厳しかったが、私的制裁はまことに厳しく禁止されていた。あれが、正しい軍隊の在り方であると思った。
今の自衛隊の在り方は、残念ながらよく承知していないが、未だに、旧軍のよくないところも残っている、という話を聞くことがある。
憲法第九條を早く改正して、自衛隊は軍隊であることを憲法にも明らかにし、
徴兵制に復帰すべきではなかろうか。充分論議を盡して、結論を出して貰いたい。