27・3・8

 曽野綾子さんの新刊である。

 表紙に「人生のあらゆる局面に解答と慰め、励ましが用意されているー」、「聖書は人生実用書である」と記してある。

 曽野さんのように思ったことをズバリと言える立場にあったらいいな、という気持があるが、何かにつけて曽野さんの言葉に同感の私が、ひっかかるところがあるとすれば、それは彼女がクリスチャンで私はそうでない、とゆうことから来ているのかな、と思っている。しかし、いい本であった。もっとキリスト教の勉強をしてみたいと思った。

 「人間にとって成熟とは何か」

 曽野綾子さんの良く売れた本の一冊である。

 「すべてのことに善と悪の両面がある」に始まる最近のエッセイを取り纏めたものである。曽野さんの腕はますます冴えて、この頃は前より一層ずばずばとものを言うようになったような気がして、是非読んでみたいと思った本の一冊である。

 何で曽野さんとは考え方が合うのだろうと思うことが少なくない。ちがうところは彼女がクリスチャンであるところである。

 「うまみのある大人は敵を作らない」という言葉もいい。それで言おうと思っていることはビシッと間違いなく屆くようにできたらなおいいと思う。