インターネット経由で個人に仕事を発注する「クラウドソーシング」の有力ベンチャー二社が提携するという。データ入力に強いリアルワールとシステム開発などが得意なランサーズがお互いに仕事を融通する。単純計算で一〇〇万人超の働き手を抱える連合を形成。多様な仕事を受注できる基盤をつくって競争力を高め、市場の拡大に備える。
私等、古い時代の人間はなかなかよく理解し難いところはあるが、クラウドソーシングとは企業が外部に仕事を委せるアウトソーシングの形態の一つである。サービスの運営会社はインターネットの上で企業などの発注先と受注する個人を仲介する。発注者から依頼金額の五~二〇%程度を手数料として受けとるケースが多い。
具体的にはいろいろな形態が考えられるが、いずれにしても、こういう形でクラウドワークスが形成されて行くと思うし、企業や官庁などの利用が拡がることは確実とおもわれるので期待が持てる。
ただ、そうなった場合は、市場規模の拡大程度にもよるが、労働市場にも、いろいろな形でインパクトを与え、市場をゆがめて行く可能性もあるのではないか。いずれにしても、老骨をむち打っても少し勉強しなければならない、と暮夜ひそかに思っている。