27・3・1

 日銀の黒田総裁は依然として物価安定目標に掲げる前年度比2%の消費者物価指数(CPI)の上昇率に拘っているようである。

 私は、このブログでも述べたが、CPIの上昇率よりもGDPの成長率の上昇を目標とすべきではないか、と主張していた。物価、とくにCPIが上っていい、とは言えないのではないか、と思っている。

 物価目標とは、本来、それ以下に抑えるという意味であって、それ以上に上げることが目標ではなかったと思う。

 いずれにしても、物価に最も敏感であるべくして、しかもコントルールする手段を持っている日銀がインフレ・ターゲットを掲げることは妥当である。

 かって、速水総裁の頃インフレ・ターゲットを定めるべきだと言ったら、本当インフレになったら、抑える手段がない、ような返事だったので、そんなことはない筈だ、と言ったことを思い出す。

 今時、所得倍増は通じないが、所得を二%ぐらい上げるように誘導することは可能なのではないか。検討を望む。