26・12・8
確定したことではないが、どうも石原慎太郎氏は今回の選挙後引退する積りだと新聞各紙は伝えている。
石原氏が維新の会と合流した時に私は何となくあの二人は本当に一緒に政治行動ができるのかな、と思い、人にも語った。
その後の経緯は記すまでもないが、結局二人は分れて、それぞれの道を歩むことになった。
私は、石原氏と同じ自由民主党所属の衆議院議員であっただけでなく、個人的にも知っている仲である。
予算委ではアイウエオ順で隣りの席。お互いにその場論戦は上の空で無駄話をよくしていたし、お互い同じゴルフ場のメンバーでもあり、又頼まれて参与の一人として都の財政、金融問題について話し合う仲でもあった。
彼が都政に遺した足跡については、いづれ歴史に記す人が現われてくると思うが、私は、彼が自分が辞めたあと次の知事に誰がなるか、などを考え、ある意味では心ならずも知事に四選出馬したが、志期するところがあって維新の会の代表にかつがれるところまではよかったが、その後の軌蹟は彼自身満足のものではなかった、と憶測している。とくに知事を辞めることについては、いささか見込み違いであった、とおもっているのではないか。
彼は、私に自分は書きたい長編をあと七つ八つ考えていると言っていた。
いずれにしても、もし引退ということになれば、その素志を果して貰いたいし、又、会って、よもやばなしをしてみたい、と思っている。お互い、もう若くはないから。