26・11・5

 椎名誠の少年たちの日々の物語りである。いつも通る道に面して立つ家の窓から白い手だけが振られている。それは何だろうと思っている中に病気で起きられない人の外に向かって示す挨拶と知ったようになる。が、ある日を境にその白い手が見えなくなって、葬式の出たことを知る。

 小学校の教室が舞台である、又少年たちの学芸会などでの活躍も描かれている。

 久しぶりに読んだ椎名さんのほのぼのとした一作である。