26・11・4
西欧の歴史と文学がギリシャに発していることを改めて知ったような気がする。子供の頃世界児童文学全集でギリシャ・ローマ神話篇を読んだことを思い出しながら一気に読んだ。
古代の歴史は不確かなところが多いのは当り前で、ギリシャの歴史にはローマが混り、その上、後世の文学者の書いたものが又混って、よくわからなくなっているように見える。
いろいろ現代に繋がる物語りがあり、名前があり、あれこれ思いながら一読した。
ギリシャを最初に訪ねたのは今から六十年近くも前で、大学の一年ギリシャ哲学に打ちこんでいた私がパルテノンのオリンボス宮殿を一目見たいと、ただそれだけでアテネへ寄ったことを思い出している。
アテネに住んでいるただ一人の日本人と言われた日本の公使と二人でマラソンで海を見、アテネに戻って星空の下でちょっとやにっぱいワインを心行くまで飲んだことを忘れられない。
その後、古跡めぐりでエーゲ海クルーズにも参加し、又、故パパンドレウ首相の葬儀に特派大使として参列したこともあった。
朝日に浮ぶパルテノンをも一度見たいと思うが、折があるかな。