この種の災害の予知は極めて困難で、事実上望み薄だとしたら、起きた時の対策をもっと考え、準備をしておかなければならない。
そのためには、先ず、ヘリコプターの共同利用体制の整備である。各県が防災上などの見地からヘリコプターを何台か持っているが、いざ事が起きた時、それを他県が借りることは簡単にはできない。それで法令を整備して共同使用出来るようにする。
次に、今度の事件でわかったことだが、科学的な機材の整備も必要である。戦争中にあれだけガスマスクなども準備していたのだから、ガス対策のマスクなどをもっと整備しておくことも出来るのではないか。マスクが不足で被害者の捜査も思うように出来なかった、と新聞にも出ている。
化学戦の準備を日本がする必要はないと思うが、戦争を仕かけなくても、仕かけられることは無しとは言えない。これも、備えあれば憂なしの評語どおりにやって貰いたいと思う。
火山の吹き上げる岩などを防ぐシェルターも問題となっている。出来れば、これも作っておきたいが、どの範囲にするかは研究が要ると思う。