26・10・5

 塩崎厚労大臣は年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)を改革し、日銀の政策委員会に準じた数の金融のプロによる合議制の機関を導入することを意図していると見られている。この厚労相の考えはGPISの独立性を高めることにあると言われ、独法を手放したくない厚労省幹部の抵抗にあって、なかなか見込みどおりに進まない。

 塩崎厚労相は安倍総理の意向もあって、投資先の変更は急ぎたいと言われ、資金の流れ先の市場には期待感が高まっていると言われている。

 私が、十年ほど前まだ党にいる時、株価対策を進め、日銀に二兆円買って貰い、銀行と金を持ちあって株の買入れを奬勵した時、同じくGPIFなど政府系の資金の動員も図ったが、思うように動かなかった。保守的資金運用の考えがしみついているのか、会計検査が恐いのか、何かよくわからないが、制度を変えてもなかなか動かない、と覚悟してとりかかる必要はあろう。