26・9・26
警察官僚で、防衛施設庁長官、初代内閣安全室長を務めた佐々淳行氏の著書である。私と役所の畑が違ったので、直接の接触は少なかったが、正直言ってこんなこと迄しゃべっていいのかな、と思うほど、まことにハッキリとした人物月旦が大へんに面白かった。
知らない人は殆んど出て来ないから、その意味でも興味があったが、ちょっと違う印象をもっている人もいるが、大かたは同感したい批評である。
「最後の手紙」と帯にある。そういうのものかも知れないが、もっと書き遺して欲しい気もする。(文芸春秋社刊)