26・8・15

 終戦の日に当たってしみじみと思うのは、日本人、とくに戦中派以に降の人々に世界の歴史と地理、とくに日本の歴史と地理を学校でもっと教えるようにして貰いたいことである。学校を終えている人々には出版、ラジオ、テレビ、などの放送機関を通じて出来るだけ資料を流して貰いたいと思う。

 若い人(といってかなりの先輩の人も含む)が歴史と地理、とくに日本の歴史について極めて乏しい知識しか持っていないように思えるのは、甚だ残念なことで、悲しくさえ思う。

 私は、昔流の忠君愛国の宣傳をしょうと思っているわけではない。歴史と地理について出来るだけ客観的な真実を知って貰いたいのである。

 歴史にしても、地理にしても、どれが真実なのか、は見方によって異なるので、真実と言っても記述するのは容易ではないという反論が直ぐ返ってくると思う。

 そこは、議論をすればキリがないと思うが、ハッキリ言えば、日教組的な視野を離れて客観的事実の記述をして貰いたいと思っている。ただし、それには文科省の教科書課の人的構成から検討しなければならない。この際備偏向的意見の持主は容赦なく排除し、公正な意見を持つ人を検定官に採用して貰いたい。