26・8・15

 平岩弓枝の短篇十一。何となく彼女の文章には世の中をひねくれた眼で見るようなところがなくて好ましい。こういう人の文章はあまり批評家にはお気にめさないところがある。物を肯定的な立場でみようとするところが、つっこみが足りなくて、甘くみえるのであろう。

 でも、何となく、ハラハラしないで読めるだけ、いいのではないか。