26・7・10

地方団体の個々の首長の選挙についてとやかく予想したり、批判したりすることは愼しむことにしていたが、どうも沖縄の県知事選については一言言いたくなって来た。

滋賀の県知事選で与党の押す候補が惜敗したことは残念であるが、これで天下の大勢を占うことはない、と思う。与党が勝つことは望ましいが、連戦連勝とならなくともガックリする程のことはないし、そう連戦全戦と行かないのが、考えれば民主主義の世の中とも言えよう。地方には地方でいろいろな事情もあろうから。

然し、沖縄はその簡単に片づけるわけには行かないと思う。昭和四十七年沖縄復帰の際に大蔵省の主計局長であった私は、復帰に伴ういろいろな困難な過渡的行政の橋渡しにタッチして来た。円ドル交換もその一つであったし、国有地を含む土地問題も簡単ではなかった。

それだけに知事選の行方には関心をもっている。沖縄の置かれている地理的位置もあって日米の防衛協力には沖縄における米軍基地の役割の重要性を無視する訳には行かないと思う。