26・6・20

 毎日のようにマスコミが集団的自衛権の問題を採り上げている。できるだけ追ってよんでいるが、議論の進点が必ずしも定まっていないように思う。

 集団的自衛権の発動について、何等かの規制を加えることの必要性を否定するものではないが、制限し、発動の機会に条件をつければつける程、具体的な事件のケースについて果して条件に該当するか、しないかについて、その都度議論が発生する恐れが大である。ましては、与党内の意見の一致などを条件にされては、纒まりっこないかもしれない。

 条件は条件として、それに該当するか、しないかの認定は、結局内閣に委せて貰うより仕方がないのではないか。非常の場合に国会の議決などを必要とするというようなことは言っていたら、集団的自衛権の発動は困難だろうし、少なくとも急場に問い合わない恐れが大である。

 集団的自衛権の発動など、そもそも萬機公論に決するようなものではないではないか。