26・6・15

 安倍政権が成長戦略の一環として女性の活躍を掲げ、すべての中央官庁の来年度の職員採用で三〇%以上を女性とするように号令を掛けたので、今、霞ヶ関で女子争奪戦が起きているという。

 私も、女子の採用を増やすことに反対ではない。しかし、目標を掲げて、女子の採用を多くしようというのは、男子同権社会としてはおかしいことではないか、と思っている。

 公務員になろうという男女の入省希望者に公平な眼でみて、同じ基準で採否を判断すべきなのに、ことさら女性の採用を多くするのは、今度は男性に不公平となるし、公務員としての能力を欠ける人を女性なるが故に採用するようになるというのも、官庁の能率からいって妥当ではないと思う。

 今まで、女性なるが故に採用しなかったり、減らしたりしている面がないとは言えない。そういう点は、是正したらよい。

 しかし、防衛、警察、消防のような女性には(一部を除いて)向いてない職種もあるし、看護師などのように女性の方が向いている、という職種もある。

 だから、結論として無理に何でもかんでも女性の採用率を何%を目標にすると決めることが妥当なのではなく、ただ、特に理由はないが女性の採用を少なくしているような省庁があれば、それは充分注意をして、女性の採用をしっかりするようにすれば、いいと思う。