「太閤記」(下) 26・6・6 上・下合わせて一一〇〇ページに近い文庫本だが、よく知られている秀吉の生身に近い姿をとらえている。一気に読んだ。 鉄砲の導入とともに大変りした戦争のかけひきがわかって、面白かった。時につき放しているようでも暖かい平静る目があって、この人の歴史物はよい。