26・5・20
米の配給は限りある米を各家庭に公平に行き渡るようにという政策から戦時中に発生したが、戦後、米の生産が過剰となると出荷を調整し、価格を生産者のために保証する制度のように変質をして来た。およそ配給制度は始めは消費者の保護に始まり、生産者の保護に終る、と言われている。本当かな、と思う。
米は日本人の生活にとって基本的に大事なものである。白い暖かい米を腹一杯食べるというのが、およそ戦争時代を生きて来た人の夢であった、と思う。しかし、もう、そういう時代は過去のものとなった。もう、米の生産も、販売も全く自由となっている。残っているのは団体である。
しかし、団体を維持するために農民が働くことはない。戦前からの諸制度を根本的に見直して、真に農民のためになる組織を必要とあれば、考える時代になっているのではないか。