26・5・17

 私は、昔から裁判は黒白を決すべき場所であると心得ていたが、どうも近頃とくに民事の裁判では、話合いにもって行こうとする裁判官が多いのではないか、という声を耳にしている。

 刑事事件と異なり、事件の性格上そうゆうケースが多いのかな、とは思うものの、関係者相互の話合いでは決着がつかないから訴訟に持ち込まれるのであるから、両者の主張の中をとって、然るべき結論を出すというのは、裁判の本道ではないような気がしてならない。

 尖閣諸島の日本領土たることは明々白々である(われわれはそう思っている)。

 中国が話し合いの場に乗せようとしている魂胆はわかっているのだから、外交辞令的にそうしてもいいような態度は断じてとるべきではない、と思っている。

 どうも東南アジアにおける他国との交渉状況を見ても、なし崩しに実効支配の態勢を作って行こうとする中国の強引なやり方の線に乗せるようなことはあってはならないと思う。

 飽くまでも日中間には領土問題など皆無であるという姿勢を貫くべきである。