26・4・29

 前にも書いたが、私はふるさと納税の考え方は間違っているとは言っていない。ただ、自分の考えで、地方税の一部をどこへでも納税できる、ということが納得できないのである。

 地方自治体への寄附は損金導入が認められているから、制限額の範囲内でいくらでもしたらいい。ただし、地方税は減額されないから、その分は得にはならない。

 そこに住居を構えている限り、住民として応分の地方税を負担するのは当然という考え方からすれば、自分のふるさとに税金を納めたからといって、その分、現に自分が住んで恩恵を受けている地方自治体へ納める税金を減らしていい、という理屈はどうも出てこないのではないか。

 ふるさとへは、それと関係なしに、寄附をしたければ、したらいいではないか。

 第一、地方自治体にふるさと納税で、事務的な負担をかける必要はないと思う。