今まで少子化対策と並んで地方の過疎化現象が問題となっていろいろな対策が講じられて来た。その多くは過疎地の人口の減少を防ぎ、増加をもたらす様な振興策が中心となっているように思うが、最近都市のいろいろな機能をもっと整備をして、人口がそこに集まるような方策を考えるべきという議論が出ている。

従来の過疎化対策が間違いであるとは言わないが、都市の機能を充実してそこに人口が集まるようにすると同時に、従来の過疎化地域は、例えば工場の誘致など二次産業三次産業の拡充ということよりも、むしろ株式会社の導入による農業の抜本的な改革その他地方の広い面積を利用しての活性化などを検討すべき時が来たのではないかと思う。

少子化現象の進行を食い止めることが難しい現状において、全国を同じような方策で振興をはかることは難しいというふうに割り切らなければならないのではないか。