公文書館が狭隘になって来たので、より大きな収蔵力のある記念館を作ろうという議員連盟が発足したという報道を見た。

 私は、映像文化財収蔵施設建設推進議員連盟を議員在職中に立ち上げ、フィルムセンターを拡充強化してあらゆる映像文化を収蔵展示できる施設を作ることを提案したことがある。この施設まだ実現していないが、是非推進して貰いたいと思っている。

 すべての印刷物は国立国会図書館によって国に納付すべき義務があることになっているが、フィルムについては規定はあるものの政令によって施行時期を決めることになって、まで実行されていない。

 そこで、私の提案は今次大戦についてのあらゆる記念物(無論文書も含む)を収蔵展示する記念館を作ることである。わが国は不戦の誓いをしているが、それならばこそ一層戦争の記念館を作って後世に残すことが大事なのではないか。

 昔は、戦争を知らない世代が大きくなる三十年ごとに戦争が起きると言われたことがある。核の抑止力が利いている現代、過去の大戦のような大きな戦いは起きないだろうと思ってはいるが、戦争の災禍を如実に展示し、後世の人に知って貰うことは、戦争の抑止に役立つのではないか、と思う。