26・2・24

 御維新後、何も彼も新しく発足した時代に青森の田舎の中学から二高へ、二高から東京帝国大学文科大学英文科に入学した樋口淳一郎なる男の青春物語である。

 大へん素直な、素直過ぎる位素直な読み易い小説で悪と友情の青春讃歌。

 「野球、社会主義、藤村・・・」と帯に記してある通りの楽しい一冊。一気に読んだ。