又、談合が問題となっている。私は、談合はなくならないものだと思っているし、例えば、予定価格を引き下げておくことによって談合による入札価格の上昇を防ぐことも可能だと思っているので、談合は必ずしも悪いとは思っていない。

 もし、本当に談合を排除しようと思えば、指名競争などは止めて、一般競争入札にした方がよいと思う。

 価格による入札方式の代りにプロポーザル方式なるものも使われているが、これこそあいまいな業者選定になりうるのではなかろうか、価格による物差しがないだけに、それこそ発註者の考えで業者を選定することにはならないだろうか。

 無論、安けりゃいい、ということにならない、という反論もありうるであろう。それが正しくないとは言わないが、どうも発注者の諮意で業者が決められるおそれがあると思う。

 それからも一つ。過去に工事で手抜きをしたような業者に対する取扱いが、どうもいい加減なところもあると聞く。災害などに際して、手抜き工事をしたようなことが発覚したら、施行業者は誰か調べて、無償で手直し工事をさせるようにして貰いたい。どうも、その辺の責任追求が不充分な例が多いのではないか、と思っている。