26・2・2

 両賞が菊池寛によって初めて設けられたのは昭和十年で、当時正賞は時計、副賞は五〇〇円であった。

 現在は正賞一〇〇万円でそれに時計が副賞としてついている。

 ところで、昭和十年当時の都市銀行初任給(大学出)は七〇円(高等又官試験を合格した公務員の初任給七五円)ぐらいであった。

 よくわからないが、物価換算してみるとまあ当初から大体そんな金額のものかなァという気がする。