25・12・1
永年何とも言わなかったのに、いきなり他国の領土の上空に防空識別圏を設定するなど中国は呆れたことをするもんだ、と思わざるをえない。
日本政府が民間航空各社に中国政府に飛行計画を出さないようにと指示しているのは当り前であるが、日本と共同歩調をとると思われる米国が民間航空会社が中国政府に提出することを強いて止めない、という態度に出ていることは、いささか残念である。当然、日本政府と同じようにしてくれるものと考えていたのに。
もともと尖閣諸島の領土問題について、米国政府は日本に同調する態度を示していた、と思っていたのに、今回の仕打ちである。中国側は、それ、米国もわが方の主張を認めている、と宣伝これ務めるに違いない、と思っている。
何故か、日本は世界に向けてのPR合戦が下手である。
このまゝ日本と中国がつっぱって行けば、下手すると、ドンパチにならないか、という心配すらなくもないと思われるので、そうならないようにするために、日本政府はもっと積極的に、あらいるメディアを動員して、その主張を全世界に向けて明らかにすべきである、と思う。緊急の時である。徒らにお上品に構えているべき時期ではないと思うが如何。