25・10・13

 人工衛星として気象衛星、通信・放送衛星、測位衛星、科学衛星、軍事衛星などがあるが、地球の上空で主に雲の動きを観察する気象衛生「ひまわり」は気象庁が運用している。

 気象衛星は米国、欧州、中国なども保有し、データは世界気象機関(WMO)を通して各国で共有されている。

 日本は衛星の観測データなどをもとに、東アジア各国の気象解折や予測資料の作成を手掛ける地域センターの役割を担っている。

 こういう観測用の機械が整備されて来たこともあって、天気予報も大へんにあたるようになって来たことは、皆が認めるところだと思う。

 昔は、手の平に気象台、気象台とおまじないを書いておけば、食べ物に当らない、と言われたものだが、隔世の感がある。

 以前、私の旧制高校の同級生が気象庁の長官をしていたが、主計局長をしている私のところにやって来て、気象庁に大型コンピューターを入れてほしいと言う。それがあると天気予報がもっと正確になる、というので、確か九億円の予算をつけたことがあった。が、どうも、それ程の効果は出ていないので、彼に文句を言ったことがあるが、あれから四〇年、気象観測の事業も大いに精度を増したものだと感嘆する。