25・10・2

 宮尾登美子の著である。京都の未婚の母であるが女性で初めて文化勲章を受章した上村松園の絵の世界で男優りの執念をもってただひたすらに精進する不屈な姿を描いている。芸術家としてひたむきに生きた誇りたかき一生であった。佳作。