25・9・30
この頃ひそかに考えていることは、何でもかんでも法律で規定することがいいか、どうかということであった。
近代国家では、専制君主が発生しないように、国民の代表が議会を構成し、その議会で可決された法律が行動の規範となって行く。とくに、権限をもった行政が勝手なことをしないように、法律でいろいろな制限を設ける。
それが悪いというのではない。が、法律で組織が決り、その権限が明示されるようになると、それを変えるのは本当大事になる。
行政の在り方を見ていると、やはり各省に分れて、それぞれの仕事が法律で規定されていることが大へんに問題となって、解決されない、という例が多い。
例えば、保幼一体化の問題である。細かいことを議論しようとは思わないが、以前から一体化がよろしい、と言われながら実現できない最大の理由は、幼稚園は学校であって、所管は文部省、保育園は社会福祉施設であって、所管は厚生省(今は厚労省)、二省に分かれているので、何度話し合っても本当の結論に達しないのである。
どうしたらいいか、本当に一体化を進めるならば、総理が政治生命をかけて、決めたらよろしいし、それしか方法はない。無論法律改正が必要になるが、それは今なら自民党が責任をもって処理したらよい。
次の方法は、このような官庁の組織(権限を含めて)の規定を改め、すべて政令、省令でいくらでも改正ができるようにしたらいい。
各省の内部組織も役所の考えで自由に変えられるようにする。
そんなことをしたら不便だと言われるかも知れないが、これだけネットが発達している今日、それほどの混乱にはならないだろうし、そう持っていくようにしたらいい。