25・9・25
九月二十五日の毎日新聞で、「橘木俊詔さんの反骨と」という一文を見た。「日本の経済格差」(九八年)という本で一億総中流社会の崩壊を指摘した、という。
その本を私は読んでいないからわからないが、新聞の一文を読んで、京都の人が東京に同調しない気持がよくわかった気がする。
私自身、若い頃京都に勤務したことがあるので、いくらか京都人の心境はわかっているつもりであるが、東京を日本の中心と認めない人種が存在している、ということは大へん興味のあることであるし、それでいいのだ、と思っている。
京都の人は外の人間に決して冷たくはしませんが、本当にお仲間と思うまでには時間がかかるようです。ことに東、東京の人には対抗心があるようです。それでいいのではないですか。