ふと考えて思うことがある。私は、縁あって生れ故郷でもない鳥取県から衆議院議員たること九期、二十七年及び、地元のために我用引水とも見える予算獲得などにそれなりに、いやもと主計局長であることも活用して大いに働いて来たつもりであるが、貧乏人の家のように誰かが力があって布団を引っぱれば、他の人がハミ出してカゼを引く、といった具合ではなかったか、と思う。

 地元のために働くということを選挙の公約にも揚げ、常に人にも言って来たことなので、当り前のことをして来たつもりであるが、考えてみれば、国全体のことを考えれば、もっと違った働きができたのか、と思う。

 もっとも、そうしていたら、連続当選などはできなかった、であろう。その辺予盾を抱えているのが、現行選挙制度下における議員であると思う。どうかな。