25.8.29

岩美隆夫氏の連作、三冊目である。

田中角栄論、鈴木善幸論となっているが、ロッキード公判有罪後の復権を求めて、自民党内に党中党を作る勢いで派閥の増強に狂奔する田中角栄氏、思いがけなく総理に就任し、意外な粘り腰としたたかさを発揮した鈴木善幸氏のことも適確な筆で描いている。一気に読んだ。面白かった。



角さんの鼻歌が聞こえる〈part 3〉 (1982年)/潮出版社
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