25・8・8

 都民、八千代銀の統合交渉が表に浮き上がって来て、これを契機に地銀両編問題の検討が進むような空気が釀成されて来た。

 荒っぽい議論をするが、金融界、とくに中小銀行は時代の要請に応える仕事を充分活発に果しているとは見えない感じがする。

 不良債権を増やさない、整理を促進することは基本的に大事なことであり、不良貸付にならないように努めることは無論必要なことではあるが、質屋ではあるまいし、担保、担保といって担保がなかったり、不充分なものには貸さない、という堅実一本で進む態度では、金融機関としての役割りを充分果しているとは思えない。

 それには、今や金融庁ではない、金融検査庁とか金融監督庁などと言われる金融庁の在り方も問題ながら、金融機関も少し体力を増すように統合などを推進することが必要なのかも知れない。

 過去長い間のしがらみ、地域問題などいろいろ難点は出てこようが、地銀の再編など、要すれば金融庁が音頭とりしたらどうか、と思う。