25・8・4
2013年一~六月に来日した外国人旅行者の数は495万四4000人となり、これまでの最高を更新したという。ビザの緩和もあって隣の韓国では一足先に年間1000万人を突破したという。
政府はこの六月に発表した「日本再興戦略で2030年の外国人旅行者の数を3000万人とする目標を掲げている。
どうしたら外国人旅行者を増やし、観光収入も上げることができるか。今は円安もその役に立っているが、それだけでなくもっと具体的な対策が必要ではないか、と思う。
私など、日頃余り公共交通機関を利用しない者がたまに電車に乗ると、切符の買い方からとまどうし、新宿や渋谷などの駅だと一体どっちへ行ったら目的地への電車に乗れるか、などとまどって了うことが少なくない。田舎者だなァと自嘲しているが、日本人の私でさえこうなのだから、外国人はなかなか大へんだなァと思う。
今から半世紀以上前、初めてパリに行った時に、地下鉄が四通八達しているので使ったらいいと言われた。タクシーは高い。地下鉄であちこち見物して歩いた。その時、掲示板が非情に親切でわかり易いのに気がついた。これもパリが外国人を迎える用意かと思った。
ところが、日本では、そういう案内が大へん不親切としか言いようがない。毎日同じ線を通勤している人には差支えないかもしれないが、外から来た人はとまどうばかりである。
韓国へ行く外国人が日本へより多いのは英語をしゃべる人が多いことも原因だという。それもあるかもしれない。
急には無理だが、せめて、外国語ものせた案内板をもっとあちこち、目のつくところに立てゝ貰いたいと思う。切角観光庁があるのだからそれくらいのことは、国の政策として実行して貰いたいと思うが如何。