25・8・4
癒着といわれながら、各種の業界団体と自民党とは長い間手を組んでいたが、民主党の政権になってから、その構造は崩れたり、崩れかかっていた。労組が力を持つ民主党の体質と業界とか合い難い面もあったし、従来の政治面での結び付きが異なる点も原因であっただろう。
荒っぽい言い方だが、今回の参議院選ではその点旧態に復する動きが各界で見られるようになった。とくに比例区での支持母体に業界の一部が復帰したことが、自民党の比例票を伸ばした大きな原因だと言われている。
果して然るか。
業界としては、税制、その他いろいろな面に政治、行政にかかわる要請を抱えているので、それの実現に協力してくれる党を支援し、又、手を握って行くことが望ましい。旧体制と言われるようとそのような形が復帰することは自然の成行きとも見られる。
経団連など財界の動きも注目される。政治資金の面で大いに旗を振るようなことは再びないにしても、産業の新しい分野における企業を含めて政権党に対する支援態勢が自然と釀成されるものと見られる。