25・7・29
今回キャロライン・ケネディ氏が駐日米国大使に任命されることになった。大統領選でオバマ氏に貢献したといわれ、政治任用である。
米国では、海外大使のポストの三割は政治任用である、と言われている。
選挙で資金集めなどに協力したから海外大使などに任用する、ということを日本で実行したら、マスコミはどう評価するか、など考えている。多分いいことは言わないだろう。金でポストを買ったように受け取られないとも限らない危険性があるからであろう。
もっとも米国では、海外大使に限らず、政治任用は少なくないようで、むしろ政府職員と民間企業人との交流人事がある意味で成果を挙げているのではないか、と思える。
わが国ではかつて大正期、政友、民政両党の対立が激しかった頃、政権が交替すると市町村長はおろか、小学校長や交番の巡査まで交替したことがあったという。そうなっては、行き過ぎも甚だしいのは無論である。
政治任用なるが故に本省、本国に力を発揮することも考えられるから、強ち海外大使の政治任用も悪いとも言えないかなと思う。
ケネディさんの活躍を期待したい。