25.6.19

六月十五日付朝日(夕)の一面トップの見出しである。

JAL・ANA共に十代目の制服に変えるという。今から楽しみである。

戦後航空機時代を迎えて、長距離旅行は鉄道から空へと様変わりをした。

その飛行機の客室乗務員も現代に最もはなやかな職業として世人の注目を集めるようになった。そして、制服とともに育って行った。

最初の頃はスチュワーデスと呼ばれた。客室乗務員とか、キャビン・アテンダントなど呼ばれるようになったのは、いつ頃からであったろうか。

そう申しては、多少申し訳ないが、初期の頃の彼女等(男性の方は暫く措く)は、容姿端麗、氏素性よろしく、まことにともに旅するに楽しい存在であった。それだけに希望者が殺到して、入社試験は極めて難関であった。

それに制服が宜敷い。

そもそも人間は空を飛ぶようには出来ていない。リニアモーターカーは別として、乗り物で地面を離れているのは飛行機だけ。時たま墜ちるのは、機械だから仕方がない、のかも知れない。

昔、聞いたことの記憶では、大体四十万回に一ぺんの割で墜落するという。それで、鉄道より事故率は低い、のだという。

しかし、毎日のように航空機に乗っている乗務員はそれだけ事故に遭う確率は高いわけである。にも拘わらず、就職の希望者が多いのは、どういうわけか、と考えたことがある。

世間の人の目に花形の仕事と見えたし、又待遇も一般の職業に較べてとんでもなくよかった時代でもあった。自宅との往復はハイヤー、出張先のホテルも一流、耐えられなかったかもしれない。

今は、会社の経営も、日航に見られたように様変わりしたが、又、日航も立ち直ったようなので、喜ばしいことと思っている。

その際の制服のモデル・チェンジなのである。大いに期待したい。目を楽しませて欲しい。